シャンボール ミュジニ 後編

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    月末はいろいろと忙しく
    おまけにパソコンが潰れて凹凹

    『後編まだなん?』

    待ってるのか冷やかしか…

    どちらにしてもありがたい言葉
    後編を書いてしまいます


    前編で紹介した2本のシャンボール ミュジニ

    共に一級畑の中でも評価は上位クラスですが、味わいの特徴は正反対と言っても良いほど

    繊細な酸がエレガントさを引き立てる一本目

    豊かな果実味の凝縮感が魅力の二本目


    私の好みを言うなら二本目のムッチリタイプが大好きです

    すでに大満足で迎えた三本目

    二本の良い部分を併せ持つこのワイン
    エレガントさと凝縮感のバランスが良く、共に高いレベルで安定しています
    こんなワインに合わせる料理には、無駄な細工はいりません


    鴨とゴボウの煮込みのニョッキ


    なぜ高レベルのワインに出会えば合わすワインに細工はいらないのか?

    個人的な考えですが、ワインに知識がない人も、美味しいワインを飲むと、そのワインに合う料理くらいは想像できるはずです
    さらに、ワインに一長一短があるから、私は料理で短所を隠し、長所を伸ばす工夫をする細工を施します
    気になってしまう短所を隠す必要がないなら、変に小細工してハーブやスパイスを加えなくても、長所であるあらゆる香りは溢れ出て来ます


    『この後に続くワインを用意して!』

    そんな風にお客様に言われたら
    私は何をお勧めするだろう?

    お客様にも予算がある中でのチョイスはかなり難しいです

    そんな流れで迎えた赤ワインのラスト

    何が出て来るのか?


    料理はブランド和牛のフィレと極太のアスパラがシンプルにローストされたものでした


    グラスに注がれたワインは、先ほどまで続いていた輝きとは違い、表現が悪いかもしれないですが、曇りのようなダークな要素があり、口に含むまで写真を撮っておきたいと思わせません
    どちらかといえば地味な印象です

    実際写真を撮ったのは二口ほど飲んだ後です

    何のワインか知らされずに運ばれてきた料理とワイン
    明らかに料理に目が行き、そちらに期待が高まります

    美しい火入れの断面
    柔らかくも噛み応えのある肉質
    噛めば旨みがどんどん出て来ます
    シンプルな調理法なのがうなずけます

    そこでワインを一口

    『 !!!!!! 』

    グラスに鼻を近づけた瞬間に
    グーーーーと誘われるように一口口に含んでしまいました

    強い旨み

    熟れたフルーツトマトを頬張った時に感じるような旨み
    トマトならグルタミンなんだろうけど、ワインに感じる旨みはどこから来るのか?
    先ほどまでとは比べ物にならない一口の比重をしっかり感じ、どえらいワインなんだろうというのは分かりました
    失礼ですが、肉をそっちのけでワインに夢中
    例える完熟した状態のフルーツは、あげればキリがないほどにさまざま
    何より気になって仕方無かったのが強い旨み
    柔らかく焼かれた和牛を噛み締めた時と同じような、柔らかいボリュームと旨みをワインから感じるのは、超久しぶりな感覚です

    ワインに曇りや濁りのような印象を受けたのは、この旨みのせいなんだろうか?
    どんなに透き通る和風の出汁でも、グラスに常温で注がれたなら感じるであろう曇りだったのかもしれません



    このワインの流れからして
    出て来るワインは



    ミュジニー グラン クリュ 07

    今なら仕入れで10万円を越そうかという偉大なワインです

    オープン当時
    二本売った際に飲ませていただいた事はありますが
    ワイン高騰のご時世
    2度と口にする事など出来ないと思っていたワインです


    皆さんは100000円あれば何に使います?

    一本のワインを買って、一晩で飲み干してしまう事の贅沢な意味がどんなものか…

    ワインはそれだけのお金を払って飲んでも、わからない人には何も伝わらない飲み物です

    だからソムリエという仕事には責任があります



    言葉もなく浸るしかない贅沢な時間



    それまでは、出てきたワインに対してそれぞれ皆んなで感想を述べたりしていましたが
    不思議と誰も言葉少なくなっています
    人の事など無視してワインとの時間を過ごしているだけ ただそれだけ 笑

    外は台風18号が直撃している中

    ワインラバーは晴れやかな花畑の中にいます


    こうなるとシメのデザートと、それに合わせるワインはかわいそうです





    おいおい!

    こいつだけでも充分主役級なのに…




    今回飲んだワイン達

    同じものを揃えるならいったいいくらなんだろう?

    20万円は軽く超えてしまいます

    ワインを飲むお客様には
    それぞれレベルに違いがあります
    初心者がこの会に参加しても感動はありません

    決してバカにしているわけではなく、どんな世界でも一段づつ階段を登るように成長して行かなければ見えない世界があります

    高いワインを出していれば誰もが感動してくれるような簡単な世界ではなく、それぞれの段階に合わせて、ソムリエは丁寧な道案内が必要だと思っています

    普段飲んでいるワインより、少し贅沢と冒険をしてみたいと思ってくれたお客様を、感動させれるかどうかはソムリエ次第

    お客様も完全な受け身では感動は得れませんが、こちらから提案できる引き出しを増やしていく努力を、バッチを付けている責任感として持ち続けていこうと改めて思わされた会でした


    貴重な経験をさせていただき
    本当に感謝です

    ここまででなくても、皆さんと共に感動を共有できる機会を持ちたいですね


    オチも無い長い長いブログを最後まで読んでいただき
    ありがとうございます


    シャンボール ミュジニ 前編

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      先週末の台風直撃の日曜日

      お客様のお誘いでワイン会に参加してきました

      大阪の福島にあるヘイジュというお店で6名貸切です

      テーマは

      【 シャンボール ミュジニのテロワール 】

      とでも書けばいいのでしょうか?

      ブルゴーニュで一番女性的なワインと評される地域の、様々な生産者のワインを飲み比べる機会を作っていただきました

      料理もそれぞれのワインをイメージして作られたもの
      とても勉強と刺激になりました

      少し長くなりますが、今回は真面目にブログを書いてみます




      ワインは料理と合わせて自分なりの感想を抱くまではブラインド形式
      つまりは何がグラスに注がれているのかはわからない状態です


      一皿目は海老を外側だけさっとボイルして、レモン風味のオリーブオイルで食べさせてくれました

      グラスに注がれているワインはブルゴーニュのシャルドネだというのは容易に想像できます

      熟す前の和梨のようなフルーツの香りと、強固な酸を連想させる強いアピールがグラスに満ちています
      「開くには時間がかかるんでは?」
      そんな風に思わせながらも10分程の間にどんどん本領を発揮してきました
      熟れた洋梨からパイン、バナナへと香りは移り変わり、固く閉ざした酸は解けて、円やかでふくよかなボディーが口の中で柔らかく横たわり、飲み込むのを躊躇わせる魅力が姿を現しました
      良質な太陽光を浴びてまん丸と太った葡萄の粒が目に浮かびます



      ワインはコルトン シャルルマーニュ

      !!!(*゚▽゚*)!!!

      一発目から主役級が前座で登場です

      コルトン、モンラッシェ、ムルソー

      ブルゴーニュの白のトップスリーの中でも、ボリューム感ではナンバーワンなのでは?と思わす産地のワインです

      余韻に浸りきる前に続いての料理とワインが登場です

      ここからは赤のシャンボール ミュジニ村のワインが続きます



      料理はしめ鯖です

      私も以前アイローズでのワイン会で、赤ワインに合わせてしめ鯖を出した事があります
      しかし、普通に居酒屋スタイルのしめ鯖を出しても、正直赤ワインにマッチしないので工夫はしました
      ヘイジュさんももちろん同じように工夫がされてあります

      あきらかに赤にこだわった食材選び
      今から始まる素晴らしい赤ワインに対するお客様の期待値を上げるには充分過ぎる演出です

      ワインは繊細なタッチで、華奢に感じる酸が前に出てしまうほどに人見知りです
      豊かな果実味というより、微かに土の香りや軽い熟成香さえ感じます
      先ほど飲んだ豊かな白の後だからかもしれませんが、可憐でお淑やかなイメージで、後半に時折見せるキュートな甘味に愛らしさを感じます
      そんな表現を上手く再現した一皿
      土の香りを赤い根菜のビーツで、お淑やかな姿勢の良さを赤くマリネしたタマネギで、キュートな甘味は少し甘くマリネしたミニトマトで合わせていました


      個人的には程よく酸が含まれているミニトマトに甘みを少し足した一粒の付け合わせが、このワインの印象となりました


      続いての料理は

      お魚料理だったのですが、魚の種類を忘れてしまいました
      すいません!!!
      ソースはキノコの旨みをしっかり出したあっさりとした仕上げ
      ほぼ和食です
      そんじょそこらのつまらん和食より数段レベルは高い仕上がりです


      ワインの色調は先ほどのワインよりは強く濃いめです

      それもそのはず
      この村で一番人気のある畑の物でした
      【恋人たち、恋する人たち】
      そんな名前のこの畑のワインは、シャンボール ミュジニがブルゴーニュで最も女性的な味わいだと謳われる所以となるような味わい
      溢れる果実の甘味に溺れるような、リッチで豊満なボディー
      根底にある強固な酸を、それすら感じさせないほどに覆い尽くす豊かな凝縮した果実味は、さすがだと感じました




      かなりブログが長くなっています

      いったんここでアップして
      続きは来週にします


      仕入れでも一本10万円を超えるのでは?と思うワインも登場します

      良かったらまた続きも読んでくださいね

      17 18連休頂きます

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        珍しく台風直撃の予報ですね

        せっかくの三連休なのに

        進路が外れていても
        アイローズは17日と18日は連休を取ることにしました

        のんびりした営業が続いています

        しっかり休んで、来週はしっかり働きますので
        どうぞ遊びに来てくださいね

        少し早目に来てくださいね

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          今週末からハッピーアワーを期間限定でスタートします


          今月終わりに【 ぱど 】のフリーペーパーで取り上げていただくことになりましたので、少し早めにブログやフェイスブックを見てくれている方には案内したいと思います


          【期間】9月8日 〜 10月31日

          【時間】 17:30 〜 20:00

          グラスシャンパン
          通常 ¥1200 → ¥800

          おすすめグラスワイン
          通常 ¥1000 → ¥600


          それぞれお一人様 各1杯 のみの対応とさせていただきます

          シャンパンとワイン両方飲んでいただくのはOKです


          暑い真夏は『とりあえずビール』と言いたくなる気持ちがよくわかります

          少し涼しくなってきたので、アイローズでは『乾杯はシャンパンで!』を合言葉にしたいと思います


          もちろんこのハッピーアワー以外でも
          アイローズでは普段から一年中

          ランチタイムはシャンパン¥800
          グラスワインは¥600〜¥800で提供していますし

          ディナータイムでも
          最後の〆に飲むシャンパン
          通称【 〆シャン 】は¥800でお出ししています


          家でグビグビ飲むお手頃価格のスパークリングワインも飲みやすいので良いですが、時には味わい鑑賞するという飲み方もしてもらいたい

          そんな想いでアイローズではシャンパンしか用意していません


          ぜひこの機会に 平日でも仕事終わりにシャンパンを1杯飲んで帰る

          そんな1日の終わりや、夜の始まりを楽しんでみてください

          9月7日 夜貸切

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            9月7日(木)
            夜は貸切の予約が入ったため

            一般営業はお休みさせていただきます

            遅くなりましたが感謝と決意

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              昼間のギラつく太陽は影をひそめ、朝晩は涼しく秋の虫の声が聞こえてきます

              9月に入って周年イベントも無事に終わり、落ち着くと思いきや、貸切の予約や雑誌の取材などが入ってきて、ブログの更新もおろそかになってしまいました


              まずは周年イベントにわざわざ足を運んでくれたお客様

              本当にありがとうございます

              お祝いにいただいて、一緒に飲んだビールやワインは、いつもの数倍美味しく感じました

              お心遣い
              感謝して、全てスタッフと半分づつにしていただきました



              さて!
              新たな気持ちでスタートを切りたいと思います


              お店がオープンした時を小学校入学に例えるなら、12年目の今年は、大きな選択を迫られる大学受験か、社会人への対応が待ち受ける高校三年生


              早いもんです…




              今月のイベントも来週からは始めようと思っていますのでお楽しみに

              5日(火)はランチお休みです

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                周年イベントも無事に終わり
                新しく秋メニューの仕込みに入ります

                周年イベントでの話は後日ブログで報告させていただきます

                先に連絡事項から

                5日のランチはワイン試飲会参加のため、臨時休業させていただきます


                まさにこの時期は試飲会ラッシュ

                数社の試飲会が重なったりした場合
                ランチはお休みして参加する予定です

                勝手ではありますが
                よろしくお願いします

                11周年特典 パート3

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                  明日9月1日からの特別ワインは

                  ☆チリの最大ワイナリーのコノスル社の最高峰ワイン
                  シレンシオ

                  ☆ボルドーのグラーブのグランヴァン
                  シャトー カルボニュー ブラン

                  ☆ボルドーのハートマークが人気のある
                  シャトー カロン セギュール

                  ☆イタリアのトスカーナのブルネッロも何種類か紹介します

                  全て飲み頃ヴィンテージ!

                  もちろん普段はグラス売りはできませんが、こんな時こそ美味しいワインを皆んなで飲みましょう!

                  価格はびっくりするほど頑張ってます!

                  なお、ワインはそれぞれ一本しかご用意しておりません
                  予約の方優先に紹介しますので、オープン時点で売り切れの場合もあります

                  飲みたい方は予約の際にワインの予約も必ずお願いいたします

                  それと、大幅な値引きをしておりますので、カード支払い不可とさせていただきます

                  11周年の予約状況

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                    9月1日がオープン記念日ですが

                    当日はまだまだ席は空いています

                    土曜日は残り数席となりました


                    もちろん今日はスカスカ

                    書けないけれど
                    特別なグラスワインも用意して待ってますので、ぜひ予定のない方は今日来てくれると嬉しいです!!!



                    11周年特典 パート2

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                      お料理の案内です

                      なるべく素早く提供できるように努めていますが、混み合う時間にはやはり手間取ってしまいます

                      温かく見守ってやってくだされ!


                      ただいまスタッフの大窪さんが、老眼のシェフに代わってワタリガニをほぐしてくれています

                      8人前だけですが
                      ワタリガニのスパゲティも用意しています

                      他には
                      ☆スズキとキノコの紙包み焼き 松茸入りがオススメです


                      それと……



                      ワインバーらしい料理

                      5種類のチーズとラムレーズンやナッツを入れたテリーヌ

                      今回はチーズにシブレットやレモンピールを入れてみたり、レーズンをラムに2ヶ月以上漬け込んでみたりしていますので、かなり食べやすい仕上がりになっているはずです

                      小さめのテリーヌ型で作ったので、お一人様でも楽しんでもらえます


                      ただ……
                      とんでもなく原価のかかる料理なので
                      価格は頑張っても¥1200となってしまいます

                      でも周年特典として

                      ¥800

                      ワインの為の料理以外のの何物でもありません
                      食べてくれるお客様はノンアルコールなはずはないと信じて頑張ります

                      こんなクレージーな料理はアイローズでしか出さないのではないかと心配してしまいますが、それをオーダーしてくれるクレージーなお客様もアイローズには集まっているはず!

                      手間と原価しかかからない料理なので、食べてくれるお客様を大切にしようと思っています 笑



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